こんにちは。Umito HairDesign&Spaの石野です。
前回は色の話——白髪ぼかしハイライトの配色の選び方——をお届けしました。今回はその続きで、いよいよ“形”の話。2026春夏の大人ヘアは、シルエットがやさしく変わってきています。
「久しぶりに髪型を変えたいけど、なにが今っぽいのかわからない」「若作りに見えるのも、老けて見えるのも避けたい」——そんな40代・50代の方に向けて、今シーズンのシルエットを“3つの軸”で整理してお伝えします。
2026春夏の主役は“角を取った丸み”

ここ数年は、直線的でシャープな“きれいめ”が主流でした。前下がりのストレートボブや、平行に整えたミディアム。きちんと感はあるけれど、少し緊張感のあるラインです。
2026春夏は、その揺り戻しで“角を取った丸み”が主役になります。第4回でお伝えしたファッションの「オーバーサイズの揺り戻し」と同じ流れで、ヘアも“張りすぎない”“かたすぎない”線が今っぽく見えます。
ポイントは、丸ければ何でもいいわけではないということ。大人ヘアの丸みは、立体感と抜け感のバランスで決まります。
大人ヘアのシルエットを決める3つの軸
40代・50代になると、骨格や髪のボリュームの出方が少しずつ変わってきます。だからこそ、流行のスタイル名で選ぶよりも、シルエットの“どこをどう作るか”で選ぶほうがうまくいきます。
① 後頭部の丸み

横から見たときに、後頭部にしっかり丸みがあるか。これは大人ヘアで一番大切な要素です。
年齢を重ねると、髪のハリ・コシが落ちて、後頭部が潰れやすくなります。ここがぺたんとしていると、横顔が一気に寂しく見えてしまいます。逆に、後頭部に丸みがあるだけで、顔の位置が高く見えて、全体に若々しい印象になります。
カットでは、後頭部の中間にレイヤーを入れて“浮き”を作ったり、襟足の重さを残して丸みを支えたり。「上から見たときに、たまごの形にきれいに収まるか」を一つの基準にしてみてください。
② 顔まわりのライン
顔まわりのカットラインは、顔型の印象を大きく左右します。
大人世代におすすめなのは、頬骨より少し下のラインから始まる、ゆるやかなレイヤー。顔の縦のラインをすっと引き伸ばしてくれて、リフトアップの効果が出ます。前髪は、軽く流せる長さがあると表情がやわらかく見えます。
逆に、顔まわりがバツンと一直線に切られていると、フェイスラインが強調されてしまいます。“角を取る”発想は、ここでも効きます。
③ 襟足のおさまり
意外と見落としがちなのが襟足。ここが詰まりすぎても、広がりすぎても、横顔と首元の印象がもったいなくなります。
首を細く長く見せたいなら、襟足は少しタイトに、首に沿わせるように。ふんわり感を出したいなら、襟足に少し重さを残して内に入れる。後頭部の丸みとセットで設計すると、横顔のシルエットがきれいに整います。
今シーズン取り入れたい3つの形

3つの軸を踏まえて、2026春夏に取り入れやすいシルエットを3つご紹介します。
①丸みボブ:あごラインのクラシックなボブを、角を取って丸く。後頭部にしっかり丸みを作り、襟足はタイトに締めて。きちんと感と抜け感が両立する、シーズンの定番です。
②前下がりミディ:肩につく長さの前下がりに、顔まわりのレイヤーを足したスタイル。長さは残したいけれど、もたつかせたくない方に。ひし形のシルエットになって、フェイスラインがすっきり見えます。
③くびれミディ:耳下から軽くくびれて、毛先で外ハネする動きのあるシルエット。動きが出る分、若々しい印象になりますが、大人世代は表面のレイヤーを控えめにすると上品にまとまります。
まとめ
2026春夏の大人ヘアは、“角を取った丸み”が主役。スタイル名で選ぶよりも、①後頭部の丸み、②顔まわりのライン、③襟足のおさまり——この3つの軸で見ると、自分に合うシルエットが見つけやすくなります。
形が決まると、前回までお話ししてきた色も生きてきます。シルエットと配色は、ヘアスタイルの両輪です。
次回(6/2火)は「2026春夏ヘア×ファッション」。色と形を整えたところで、いよいよ装いとの連動——服のシルエットや色との合わせ方をお届けします。トレンド連載も残り3回、どうぞお楽しみに。


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