「派手にはしたくないけれど、どこかに遊びが欲しい」。カラーのご相談で、よくうかがう言葉です。
今回ご紹介するのは、落ち着いたダークブラウンのショートウルフに、襟足の内側だけブリーチして、色をのせずにそのまま活かしたブリーチインナーを仕込んだスタイル。表面の髪をおろしていればほぼ見えず、振り向いたときや耳にかけたとき、風で髪が動いたときにだけ、襟足から明るさがのぞきます。

このスタイルのポイント
- 見せるのは襟足だけ:ブリーチするのは襟足の内側に限定。表面はダークブラウンなので、正面からは落ち着いた印象のままです
- 色をのせないブリーチインナー:ブリーチで抜けた明るさをそのまま活かします。暗いベースとのコントラストがはっきり出て、少ししか見えなくても印象に残ります
- ウルフのレイヤーで動きを出す:トップから後頭部に丸みのレイヤーを入れ、襟足は長さを残してくびれをつくる。動くたびに毛先が揺れて、インナーがちらりと見えます
「隠しておいて、動いたときに見せる」。オン・オフの切り替えができるのが、このインナー×ウルフの狙いです。
カットの構造|丸みのレイヤーと、残した襟足
- トップから後頭部はレイヤーで丸みをつくる。ウルフの「くびれ」は、この上の丸みと下の襟足の長さの差で生まれます
- サイドはあご〜耳下のライン。顔まわりは少し前下がりに残して、耳にかけたときにインナーがのぞく長さにしています
- 襟足は首の付け根まで長さを残し、量は内側で調整。ここがブリーチを入れる場所なので、削ぎすぎず束で残すのがポイントです
- 表面と襟足のつなぎ目は、段差がくっきり出すぎないよう毛先をなじませています
オーダーのときは「ショートウルフで、襟足は首の付け根まで残して。襟足の内側だけブリーチして、色はのせずにブリーチのままで」とお伝えいただければ、近い雰囲気に仕上がります。

似合わせ分析|顔型別の見え方
- 丸顔の方:トップにボリュームを置き、顔まわりを前下がりに残すと縦のラインができて、すっきり見えます。インナーは耳にかけたときのアクセントになります
- 面長の方:後頭部の丸みが横幅を足してくれるので相性のよいスタイルです。前髪を薄めにつくると、さらにバランスが整います
- ベース型(エラが気になる方):あごのラインに沿って顔まわりを残すと輪郭が柔らかく見えます。襟足を外に流す仕上げで、視線が下に散るのも効果的です
ウルフは「くびれの位置」で印象が変わります。首の長さや骨格に合わせて、丸みの高さと襟足の長さを毎回調整しています。
髪質別の再現性
- 直毛の方:レイヤーの段が素直に出るので、アイロンで襟足を軽く外に流すとウルフらしい動きが出ます。ブリーチ部分も面がそろってきれいに見えます
- くせ毛の方:くせがレイヤーの動きになってくれるので、実は相性のよいスタイル。襟足は内側の量を調整して、広がりを抑えます
- 毛量が多い方:表面は残して内側の量を減らすと、丸みのシルエットのまま軽さが出ます
- 毛量が少なめ・やわらかい髪の方:襟足は少し短めに残し、トップのレイヤーで丸みをつくるとバランスが取れます
カラーについて|ダークブラウン×ブリーチインナーの設計
表面は赤みを抑えた落ち着いたダークブラウン。室内では暗めに、光に当たると柔らかいブラウンに見える色です。襟足の内側はブリーチだけで、上に色はのせていません。ブリーチで抜けたときの温かみのある明るさを、そのまま活かしたブリーチインナーです。ベースが暗いぶんコントラストがはっきり出て、色をのせなくても十分に主役になります。
色をのせていないので「色落ちで変わる」ことがなく、明るさが長く続くのが利点です。一方で、一般的にはブリーチ部分は時間とともに少し黄みが強く見えたり、乾燥しやすくなる目安があります。気になる方は紫系のカラーシャンプーで黄みを抑えるか、洗い流さないトリートメントで毛先を保護してください。「次はこの上に色をのせて楽しみたい」という方は、明るいベースができているので、インナーだけ好きな色を重ねる通い方もできます。

スタイリング|アイロンで流して、オイルでツヤと束感
- タオルドライ後、根元を起こすようにトップと後頭部を下から上へ風を当てて乾かす。襟足は上から下へ、首に沿わせるように
- ストレートアイロンを120℃前後の低温にして、表面のレイヤーは毛先を軽く内側へ。襟足は毛先を少しだけ外に流すと、くびれがはっきり出ます
- 襟足のインナー部分は、束を数本つまんでアイロンを通すと、動いたときに明るさが線で見えてきれいです。ブリーチ部分は熱に弱いので、1回で決めて何度も通さないのがコツです
- 仕上げにオイルを少量(米粒ひとつぶ程度から)手のひらに広げ、襟足と表面の毛先中心になじませる。ツヤが出て、コントラストが際立ちます
所要時間は10分ほど。アイロンで方向をつけてオイルで束感を出すひと手間で、ウルフらしい動きとインナーの見え方がぐっとよくなります。
よくある質問
Q. インナーは、仕事のときに目立ちませんか?
A. 襟足の内側に限定しているので、髪をおろしていればほとんど見えません。振り向いたときや耳にかけたときにのぞく程度です。見せたい日は、襟足を外に流す仕上げにすると印象が変わります。
Q. ブリーチをすると、傷みが心配です。
A. ブリーチするのは襟足の内側だけで、表面の髪はダークブラウンのカラーのみです。面積が小さいぶんダメージも限定的です。ご自宅では洗い流さないトリートメントやオイルで毛先を保護し、アイロンは低温で1回にしてください。
Q. 次はいつ来ればいいですか?
A. ウルフはくびれの形が命なので、カットは4〜6週間が目安です。ブリーチインナーは色落ちの心配がないので、根元が伸びて境目が気になってきたらブリーチのリタッチを、色を重ねたくなったらインナーだけカラーを、とご希望に合わせてご相談ください。
こんな方におすすめ
- 落ち着いた髪色のまま、どこかに遊びを入れたい
- 職場ではおとなしく、休日は個性を出したい
- ウルフに挑戦したいけれど、やりすぎには見せたくない
- 色落ちを気にせず、明るさを長く楽しみたい
骨格や髪質に合わせて、くびれの位置とインナーの範囲をご提案します。カウンセリングだけでもお気軽にどうぞ。
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